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貧血の検査値(ヘモグロビン・ヘマトクリット)の見方

血液検査の結果表には、ヘモグロビンやヘマトクリットという項目が並びます。 どちらも赤血球にかかわる値ですが、意味が分かりにくい項目です。 この記事では、2つの検査値が何を表しているのか、鉄とのつながり、 高齢の方に多い貧血について、順番に説明します。

ヘモグロビンとは

ヘモグロビン(Hb)は、赤血球の中にある、鉄を含むたんぱく質です。 結果表では血色素量と書かれることもあり、 血液中に含まれるヘモグロビンの量を指します。

ヘモグロビンは肺で酸素と結びつき、身体全体に酸素を運ぶはたらきをしています。Hbが低い場合は貧血などを疑い、高い場合は多血症や脱水を疑うとされています。 多血症は、血液が濃いといわれる状態を指す呼び名です。

ヘマトクリットとは

ヘマトクリットは、血液中に赤血球が占める割合をパーセントで表した値です。 ヘモグロビンとヘマトクリットは、どちらも赤血球にかかわる値です。

値が何を意味するかは、他の検査やこれまでの経過とあわせて主治医が総合的に判断します。結果表の1行だけを取り出して、ご自身で判断しないようにしてください。

見かけ上高くなることがあります

循環血液量が減少すると、実際の赤血球量は正常でも、 ヘマトクリットやヘモグロビンが見かけ上高値を示すことがあります。 この状態は、相対的赤血球増加症と呼ばれています。 循環血液量とは、身体を巡っている血液の量のことです。

脱水は、その原因のひとつとされています。そのため、値が高いことが、そのまま赤血球の増加を意味するとは限りません。 値をどう受け止めるかは、そのときの体調とあわせて主治医が判断します。

鉄と貧血のつながり

成人の体内には、およそ3〜4gの鉄が存在するとされています。 そのうち約70%は、赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンの 構成要素として存在します。 残りの約30%は、肝臓や骨髄などに貯蔵鉄として存在します。

全身の鉄は身体から排出されることがなく、効率的に保存され、再利用されます。体内の鉄が不足して貧血になると、血液の循環が滞り、筋肉への酸素の供給量が減ります。その結果、筋力低下や疲労感といった症状も起こるとされています。

貧血は、赤血球に関する指標によって分けて考えられています。 MCVは、赤血球の大きさに関する指標です。

  • 小球性低色素性貧血 — 赤血球が小さいタイプの貧血で、代表は鉄欠乏性貧血とされています。
  • 大球性正色素性貧血 — 赤血球が大きいタイプの貧血で、ビタミンB12や葉酸の欠乏時に出現するとされています。

高齢の方に多い貧血

加齢に伴い、Hb値は低下するとされています。 年齢を重ねるにつれて、値が下がっていく傾向があるということです。

高齢者では、貧血が軽度で長期間変化せず、 原因疾患を特定できないものが一定の割合を占めるとされています。こうした貧血は、老人性貧血(Unexplained Anemia)と呼ばれています。

貧血の値をどう受け止めるかは、他の検査や経過とあわせて主治医が総合的に判断します。 検査結果で気になることがある場合は、かかりつけ医・医療機関にご相談ください。 腎臓のはたらきの目安となる検査値については、腎臓の検査値(クレアチニン・eGFR)の見方で説明しています。

検査値を記録して変化をみる

血液検査の記録・相談(腎機能)では、クレアチニン値を記録して、腎臓のはたらき(eGFR)の変化をグラフで確認できます。記録できる検査項目は腎機能です。登録不要・無料で、入力内容が送信されることはありません。

検査値の記録を開く所要時間: 1回1分

出典

本記事は、次の公的機関・学会等が公表している一次情報をもとに作成しています。

  1. 高齢者の貧血について(国立長寿医療研究センター(病院レター第47号))https://www.ncgg.go.jp/hospital/iryokankei/letter/047.html
  2. 血液が濃いと言われたら? 「多血症」について(国立長寿医療研究センター)https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/31.html
  3. Hb / 血色素量(厚生労働省 e-ヘルスネット)https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/metabolic/ym-074.html
  4. 鉄(厚生労働省 e-ヘルスネット)https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-022.html

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